奈良に旅行に行ってきました。よくよく考えてみると、なんと中学校の修学旅行以来、約30年ぶりになります。
今回の奈良行きの目的は、奈良国立博物館の特別展「聖徳太子1400年遠忌記念 聖徳太子と法隆寺展」を見ることでした。
ホントは少しゆっくり奈良めぐりをしたかったのですが、ちょっと仕事が詰まっていて有休は取れそうになかったので、やむなく金曜日に仕事が終わってから東京を出発し、2泊して日曜日に帰ってくるスケジュールにしました。宿を奈良にすると、さすがに金曜日の到着が遅くなってしまうので、今回は京都泊にし、2日目に日帰りで京都から奈良へ行くことにしました。
予約
●新幹線+宿
東京から奈良へ行くには、飛行機で伊丹か関空に飛んで行く方法もあるのですが、調べてみると時間がかかりそうだったので、素直に新幹線で行くことにしました。
新幹線は宿とは別に予約をしても良かったのですが、新幹線(というか鉄道)というのは、安く予約をする方法というのが、あまりないのですね。往復で買ったり、回数券を金券屋で買ったりという方法もありますが、その差額は微々たるもの。普段飛行機でばかり旅行をしていて鉄道旅行に疎いので、そんなことも知らなかったのでした。
一方、宿とのパック旅行が、すごくお得なんですね。正規の新幹線運賃と比べると、宿代はほぼタダになっているのではないかと思えるほど。今回も、パック旅行を使うことにしました。
使ったのは、JR東海ツアーズが出している、新幹線ダイレクトパックという商品。新幹線の往復と、ホテルがセットになっています。予約はWeb上で完結し、きっぷは駅で発券するスタイルで便利です。
●聖徳太子と法隆寺展
密を避けるため、聖徳太子と法隆寺展は事前予約<優先>制が取られています。事前に日時を指定したチケットを取ることができ、枠に余裕がある日時のみ当日券が販売されるという形式です。
事前予約チケットは、ローソンチケットのみの扱いです。ローチケのWebサイトから予約をすると、予約番号が発行されます。予約完了後、ローソンに行き、まずはLoppiで予約番号と電話番号を入力します。すると発券依頼用の紙が出力されますので、今度はそれを持ってレジに行くと、発券をしてくれます。レジで支払いをすると、無事チケットが手に入りました。
東京→京都へ
金曜日、18時に在宅での仕事を終え、東京駅に向かいます。今回は20時発ののぞみを利用しました。
東京駅につくと、まずは東海道新幹線の入口付近にある、JR東海の指定席発売機に向かいます。
予約時にWebで表示されていたQRコードと確認コードを入力すると、切符が発券されます。わずか30秒でゲットすることができました。
ただ、発券できる指定席発売機は、駅構内にはないので、JRで東京駅に来た場合は、一度駅の外に出る必要があります。僕は地下鉄丸の内線で東京駅に行ったのですが、到着した丸の内口には東海道新幹線の入口が無いので、自由通路を使って八重洲口に回る必要がありました。そこはちょっと不便だし、少し時間に余裕を見ておく必要がありました。
定刻の20時に東京駅を出発。緊急事態宣言下ではありますが、車内はそれなりに人がいました。2人席はほぼ1席が埋まっており、また3人席は1席または2席が埋まっている感じでした。
やっぱりのぞみは早いですね。本を読んだりしている間に、あっという間に京都に到着。22時15分。2時間ちょいの旅でした。
宿は京都駅の八条口から歩いて3分ぐらいのところにある、相鉄フレッサイン京都駅八条口を予約していました。シングルとダブルの部屋の差額がたったの600円だったので、ダブルの部屋にしました。
チェックインは自動になっています。2017年のオープンということで、まだまだ新しく、クリーンなホテルでした。
聖徳太子と法隆寺展、奈良めぐり
●聖徳太子と法隆寺展
土曜日はゆっくり8時まで寝て、行動開始です。今回は近鉄で京都駅から近鉄奈良駅まで移動。京都駅から急行天理駅行きに乗り、途中大和西大寺駅で近鉄奈良駅行きに乗り換え。45分ぐらいで近鉄奈良駅に到着しました。
近鉄奈良駅から奈良国立博物館までは、徒歩15分。駅前から道なりに歩いて行くだけで到着でした。
10時30分に博物館に到着。入場は密を避けるために20人ぐらいずつに分けて行っており、チケットを持っていてもまずは入口の列に並ぶ必要があります。パッと見た感じ、150人ぐらいが並んでいたでしょうか。並んでいる間にチケットのチェックと検温があり、最終的に入場できるまでに15分かかりました。
入場すると、音声ガイド機の貸し出しがあります。1つ600円です。今回は杏がナレーションを担当しています。すごく聞き取りやすく、また解説もわかりやすく、各展示についてよく理解できました。その分見て歩くのに時間もかかりますので、ゆっくりと展示を楽しみたい方におススメです。
企画展あるあるで、最初の展示には人が群がっていて、どうしても密になります。密を避けるためには、順番を意識せずに、人がいないところを見つけて回っていく必要がありました。幸い、今回の展示はあまり順番にとらわれる必要がない構成になっていました。
内容は、法隆寺所蔵の夢違観音や四天王像(広目天と多聞天)、玉虫厨子など、教科書にも載っている超有名な国宝がズラリと並んでいて、素晴らしい展示でした。
なお、聖徳太子と法隆寺展は、この後7月13日から、東京国立博物館に場所を移して展示されます。ただ、展示物が一部異なっていますので、HPで見たいものをチェックして、どちらを見るか考える必要があります。僕は、奈良でのみ展示される玉虫厨子をどうしても見たかったので、奈良まで出張したのでした。
特別展を見終わった後は、特別展のチケットで、常設のなら仏像館にも入場することができました。
●東大寺
2時間半ほど奈良国立博物館を堪能し、昼飯を食べ、午後は奈良めぐりへ。
まずは東大寺へ。30年前に修学旅行で来ていたはずなのですが、全く憶えていませんでした。コロナ禍で人が少なく、ゆっくりと大仏さんを眺めることができました。なお、大仏殿の柱の穴くぐりは、感染症対策のためできなくなっていました。
大仏さんを見たあとは、二月堂、法華堂(三月堂)へ。全く事前情報無しで行って、初めて知ったのですが、二月堂からは奈良の街が見下ろせるのですね。ゆっくりと街を眺められるおすすめスポットです。
●春日大社
法華堂(三月堂)を見たあとは、そのまま山道を通って春日大社へ。鹿を眺めながらブラブラと15分ほど歩いて、春日大社へ到着。山道ですので足の悪い方にはお勧めできないコースですが、表の参道から来るのとはちょっと違う裏道感が楽しい道でした。
春日大社にお参りしたら、今度は参道を通って奈良の街に戻ります。
●興福寺
最後に興福寺に立ち寄って、国宝館と東金堂へ。国宝館は、八部衆(阿修羅像が有名)や十大弟子像など、素晴らしい展示が並んでいます。また、東金堂にも十二神将立像などの国宝が所狭しと並べられています。
なお、2018年に再建された中金堂は、感染症対策のため、現在は拝観することができません。新しいだけに、ピカピカの赤いお堂が眩しく、歴史のある東金堂と並べて外から眺めるだけでも楽しいし、今後時を経て新しい中金堂がどう変化していくのか想像するとワクワクしました。
近鉄奈良駅に戻り、再び近鉄で京都に帰りました。ちょっと買い物がしたかったので、京都駅の1つ手前、東寺駅で下車してイオンモールKYOTOへ。無印良品でいくつか買い物をしたのですが、それはまた別の回でご紹介します。
京都→東京へ
3日目は、翌日の仕事のことを考えて、12時13分発ののぞみを予約していました。朝、早めに起きて東寺を回ってみたいと考えていたのですが、残念ながら朝は雨。部屋でゆっくりしてから、京都駅をブラブラ。お土産を買って帰ってきました。
まとめ
ほぼ聖徳太子と法隆寺展を見るためだけの旅行でした。
30年ぶりの奈良は、やはり素晴らしいですね。今住んでいる東京にも、もちろん歴史あるものはあるのですが、それもせいぜい400年。1300年前からあるものと一緒に暮らしていくというのは、どういうことなんだろうと、奈良を歩きながら考えました。
今回は法隆寺に足を伸ばすことができなかったですし、京都も全く見ることができませんでしたので、次回はこのあたりも併せて回りたいです。今年も秋に正倉院展があるのかな? その時にできれば再訪したいと思っています。
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