みなさま、あけましておめでとうございます。
新年早々、iPhoneが文鎮化しまして、たいへんな目にあいました。今年はそういうトホホな年なのかもしれません。先が思いやられます。
文鎮化から工場出荷時状態への初期化まで
ことの始まりは、土曜日でした。たまたま思い立って、iPhoneのiOSを15.1から15.2にアップデートしたのです。いつものようにiPhoneをPCに接続して、iTunesからバックアップを取ったあと、アップデート。
順調に進んでいるように見えたのですが、なにやら「ファームウェアのアップデート」なるところで、まったく進捗が進まなくなってしまったのです。とくにエラーが起きているわけでもなく、キャンセルボタンが押せるわけでもなく、ポップアップ上で進捗が止まり、何もできない状態になってしまったのでした。
このときは、まだたいした影響はないだろうと思いつつ、ひとまず物理的に接続を解除。すると、アップデートは失敗したのですが、とりあえずiPhoneは生きているようだったので、再度接続をして、アップデート。ところが、何度やっても同じところで止まるのです。
どうしたものかと思い、Appleのサポートチャットを立ち上げ、指示を仰ぎました。チャットをしながら何度か試していたのですが、状況は変わらず。そしてついに、何度目かの接続をした時に復旧が必要と出てしまいました。
幸い、直前にバックアップを取っていたので、復旧はできるだろうとまだ甘く考えていたのですが、いざ復旧を始めてみると、進捗45%程度、残り時間7分程度になったところで、また進捗が止まったのです。残り時間が延々と増え続ける残念な結果に。
さらにサポートチャットとやり取りしながら、今度は工場出荷時への初期化を行ってから、バックアップからの復旧を試みました。初期化は行えるのですが、復旧はやはり進捗45%程度で止まってしまうのです。何度くり返しても同じ状況でした。
サポートチャットによると、その時点の状況ではiPhone自体の故障も考えられるほか、バックアップファイルの破損や、PCの問題（デバイスやドライバなど）も考えられるため、修理も含めてStoreで相談することを薦められました。チャットでStoreでのサポートの予約もしてくれて、翌日にApple新宿へ。
Apple新宿では、技術担当者が事例を調べてくれたり、iPhoneの確認をしてくれたりしながら、何度もバックアップを試したのですが、やはり状況は同じ。もしかしたら、バックアップファイルを別のPCに移して、そちらのiTunesから復旧すればうまくいくかも、というアドバイスをもらいましたが、Storeのデバイスでは顧客のデータを扱うことができないとのこと、また僕も別のPCは持っていないので、断念。
散々サポートをしてくれましたが、残念ながらバックアップからの復旧はあきらめ、再度iPhoneを初期セットアップすることにしました。どうやらiPhone自体は故障はしていなさそう、ということが分かり、一時は覚悟していた新しいiPhoneの購入は避けることができたので、助かりました。
再セットアップとLINEの復旧問題
iPhoneを初期セットアップするにあたって、もちろん心配だったのは、アプリとその中にあるデータ。
まず心配だったのは、連絡先に入っている電話番号やメールアドレスだったのですが、こちらは幸い、iPadを同じApple IDで登録していたので、そちらにデータが残っていて、連携することができました。
また、写真も重要なデータですが、こちらは定期的にPCにコピーしていたのと、またGoogleフォトを入れていたため自動的にGoogleにバックアップされていたので、データロスはありませんでした。
そして、問題はLINE。トーク履歴はバックアップを取っていなければ戻せないことを知っていたので、あきらめましたが、そもそも同じアカウントに入ることができるのか、心配でした。
アプリをインストールして、電話番号とメールアドレスは登録したものを憶えていたのでログインを進めることはできたのですが、やはり心配していたとおり、「引き継ぎ認証番号を受信して入力」というところで引っかかってしまいました。この引き継認証番号が、LINEのチャットに届いているらしく、見ることができないのです。おそらく、今回は事故なので、事前に移行前のLINEでアカウント引き継ぎ設定をONにしておくことができなかったためだと思われます。
どうしようもないので、Webで対処法を調べたところ、このような事態になってしまった場合に、LINEのお問い合わせから、復旧をお願いできるとのこと。こちらで必要な情報を入力して、送信しました。
LINEのサイトには、コロナの影響もあり、返答が1週間かかる場合もある、と書いてあったのですが、なんと翌日にはメールが届きました。入力した情報で本人確認ができたので、メール受信後48時間だけ引き継ぎ認証がスキップされるように対応してくれたとのこと。さっそく試したところ、確かに引き継ぎ認証なしに、ログインができ、友達リストも見ることができました。トーク履歴はなくなってしまったものの、連絡は取れるようになったので、一安心でした。
それ以外のアプリはというと、ほとんどがiPhone自体にはデータがなくログインすれば元通りになったのですが、2つだけ戻せないものがありました。
1つはスーパーのサミットのアプリ。大した問題はないのですが、貯めたポイントがすべてなくなりました・・・。
そしてもう1つは、ドラゴンクエストウォーク。こちらも機種変更のためにバックアップを取っていない限り、まったくデータが保存されないもので、ここ数か月頑張って歩いてパーティーを強化してきたのに、すべて消えました。。。
まとめ：サポートに感謝
ひどい目にあいましたが、なんとか最低限の復旧ができました。これまで、サポートというものにあまり期待していなかったのですが、今回はサポートに助けられました。
まずはAppleのサポート。サポートチャットで何人もの人にアドバイスをもらい、またApple新宿では技術担当者に2時間ぐらいサポートしてもらいました。Apple新宿では、PC持参の人はみなMacを使っているのに、僕だけWindowsを広げてちょっと恥ずかしかったです・・・。技術担当者もWindowsのiTunesはほぼ使ったことがないとのことでしたが、粘り強くサポートしてくれました。
また、LINEもおそらくこういう問い合わせはたくさんあるのか、最小限のやり取りで、引き継ぎ認証をスキップして復旧できるようにプロセスが構築されていました。LINEはセキュリティの問題があったため、チェックを厳しくする仕様にした分、復旧プロセスをきちんと作ったのかな、と思いました。
AppleもLINEも、散々サポートに時間を取らせた挙句、結局払ったお金は0円。僕のiPhone Xはとっくに保証期限は切れているし、LINEもタダで使っているのに、どういうスキームなのか、サポートしてくれるのはとてもありがたいと思い感謝すると同時に、ちょっと申し訳なく思ってしまいました。
今後に向けては、今までiPhoneバックアップはPCにとっていたのですが、ちょっと方法を考えないと（iCloudバックアップを使うかな）と思いました。
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