ゲイの家探し(同居)

Gay Life

今僕は、相方とは別々に暮らしています。5年前に僕が転勤になる前までは、相方と一緒に住んでいたのですが、まず転勤でバラバラに。そして最近転勤が終わり戻ってきたのですが、会社が社宅を用意してくれたので、ひとまず相方とは別々に暮らしています。

いずれまた同居できる家を探さないといけないのかなーと思っているのですが、どのように探すのか、悩みどころです。いくつか選択肢があって、たとえば

  • 賃貸か持ち家か
  • マンションか一軒家か
  • 賃貸ならどのような名義で借りるか、また民間か公物件か

などを考えないといけないですよね。

持ち家の場合

30代、あるいは40代に入ってくると、相方と同居をする際に、持ち家が視野に入ってくる方も多いかもしれません。僕もお金の面で考えれば、持ち家も考えなくはないです。

ただ、実家の状況も考える必要がありますよね。僕は長男なので、おそらく相続することになる実家が地方にあります。相方も同じです。結婚している普通のカップルならば、それも含めて実家と相談をすることができますが、僕らのようにクローゼットなゲイカップルの場合、それは難しいのです。いつ実家を相続することになるのか、しなければならないのか、それがはっきりするまではなかなか持ち家の購入には踏み切れないです。

また、持ち家の場合、1人がお金を出すのか、あるいは2人でお金を出す場合、どのように権利を分けておくかも考えないといけないですよね。ゲイカップルも離婚する(というか別れる)可能性だってありますし、あるいは死別という場合もありえます。持ち家を購入する際に、そういったこともクリアにしてほうがよいのかな、と思っていますが、なかなかそれは骨の折れる作業ですね。

さらに、持ち家を購入するとなると、ゲイであるがゆえのご近所さんの悩みがありますね。男2人の家というのは、世間ではなかなか怪しい(笑)ので、たとえば一軒家であればご近所づきあいが気になりますし、マンションであれば管理組合なども気になってきます。もちろん持ち家ですので、2人で住もうが男どうしであろうが、法的には何の問題もないのですが、実際にはもやもやした現実的な問題がありますね。

賃貸の場合

もちろん一軒家を借りることも可能ですが、一般的には賃貸となればマンションになるのではないでしょうか。私たちも同居用に家を借りるとすれば、マンションを探すことになると思っています。

賃貸だと、まずはどういう名義で借りるかを考える必要がありますね。つまり、法的に正しく2人の名義で賃貸するか、あるいは1人の名義で賃貸するかです。

じつは以前同居をしていた時は、僕1人の名義で借りた家に住んでいました。というのも、実際民間で男2人で同居できる家を探したのですが、なかなか難しかったからです。大手不動産屋を訪ねて、男2人の友達どおしで同居をしたいということで相談をすると、不動産屋自体はもちろんにこやかに対応して、物件を探してくれるのですが、いざ物件を選んで管理会社や大家さんに連絡してもらうと、断られるということが何度もありました。不動産屋さん曰く、「家賃が払えないトラブルが発生したときに、結婚しているカップルや親子・兄弟であればそれでもどちらから回収できることが多いが、友達どおしだと回収できないケースが多いので嫌がられる」とのことで、なるほどそれはそうだと思いましたし、おっさん2人なら余計にそう思うよなーと思いました。

体験としては、民間で2人名義で借りるのは難しかったのですが、試していない方法としては、URで借りるという方法もありそうです。URにはハウスシェアリングという制度があります。ハウスシェアリング制度とは

単身者同士が互いに協力し合って共同で生活したいという居住ニーズが実現できるよう、単身者同士で同居いただける制度です。

とのことで、友達どおしの同居が想定されているようです。また、契約については、

(1)それぞれの入居者のプライバシーを確保するため、契約名義人は原則2名とします。(ただし、住宅型式に応じ、3名以上でも可です。その場合、居室数が最大人数となります。なお、1K、1DK及び1LDKの住宅では2名を上限とします。)

(2)全ての入居者が契約名義人となります。(同一の契約書に連名にてご契約いただきます。)

(3)資格確認時に全ての契約予定者に所得証明書、住民票の写し(個人番号(マイナンバー)の記載のないもの)等の書類をご提出いただきます。

となっており、契約名義人全員が所得証明書等の書類を出すことができればOKのようです。ただ、ハウスシェアリングでなくても、URを借りる場合は、

平均月収額がUR都市機構の定める基準月収額以上であること。かつ、それぞれの契約予定者が当該申込住宅の基準月収額の1/2以上の収入があること。

※基準月収額とは家賃の4倍(家賃額の4倍が33万円を超える場合は33万円・家賃額が20万円以上の場合は40万円)です。

※平均月収額とは、契約予定者全ての年収の合算額を12で割った額です。

と、なかなか厳しい所得の下限が設定されていますので、全員が安定した職業についている必要がありそうです。

うまく2人名義で契約できる家を探せないとなると、1人の名義で借りて、相方はそこに居候する形になりますね。ただ、賃貸契約の場合は、たいてい住んでいる人を伝えておく義務があるので、法的には違法になりますよね。もし近所の人に怪しまれて、たとえば管理会社に連絡されて同居が発覚してしまい、トラブルになるリスクがあります。できれば避けたいところですね。

まとめ

ひとまず僕は、持ち家の購入にはまだ踏み切れないので、2人で同居できる賃貸を探そうと思っています。以前のような、1人名義で借りて2人で住むというリスクは避けたいと思っているので、なんとか民間またはURで探したいと思っています。

民間で男2人でもこんな風に探せたよ、とか、URですでにハウスシェアリング制度を使って男2人で住んでます、とかいう方がいらっしゃいましたら、教えてほしいです。あるいは、その他の方法もありましたら、ぜひアドバイスを頂けるとありがたいです。

コメント

  1. 青汁 より:

    こんにちは!

    たまたま「UR」と「ゲイ」で検索していた所、こちらのブログがヒットしましたので、思わずコメントしちゃいました。

    私は相方がおりますが同棲しておらず、今後も一緒に暮らすことは無さそうな感じです。
    ただ、私自身UR団地に住んでおり、ハウスシェアリング制度について調べた事がありました。
    ネットで調べると、実際にゲイカップルでURのハウスシェアリング制度を使って同棲している方もいらっしゃる様ですね。

    こちらの記事からお時間が経っていますが、icchanさんも無事に相方さんと一緒に暮らすことが出来ていれば嬉しい限りです。

    突然のメール、失礼致しました。

    • icchan より:

      青汁さん、こんにちは! コメントありがとうございます!

      UR団地は、申し込みや手続は煩雑ですが、住んでしまうと更新料もないし、管理もきちんとされているので、住みやすいですよね! 自分も二度(一人ででしたが)住んだことがあり、満足度は高かったです。

      その後自分は、結局URのハウスシェアリング制度は使わず、LGBTQの住宅探しをサポートする某不動産屋にお願いして、同性二人でも暮らせる民間の部屋を探しました。幸いいい部屋が見つかったので、今は相方と二人ですんでいます。
      マンションの中に大家さんも住まれているのですが、大家さんも訳知りなので、安心して暮らせています。
      部屋探しをお願いしてわりとすぐに部屋を見つけることができたので、今は我々のような関係や居住形態にも理解が広がっているのかな、と感じました。

      また部屋探しのもろもろ面白いことありましたら、教えてください!

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